日が昇るたびに僕は考える

日々読んでいる本の感想や日常の出来事から考えたことをつぶやいています。

読書録(藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか? 藻谷浩介・山崎亮)

成長し続けることが本当に正なのか?

という命題をコミュニティデザインで有名な山崎亮氏と日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏が対談形式で議論する。

 

GDPや経済指標には現れない豊かさがあるのではないか、例えば海士町のように働かなくても近くの海や農産物でお金を払わなくても食べていける世界、信州の中川村のようにお金ではなく、モノやコトの交換によって成り立つ世界、そこには貨幣価値や経済指標には現れないお互い様の精神がある。

 

「つながり」「絆」(安っぽくなったが)といったご近所関係の面倒臭さをどれだけ肯定的に捉えられるか、いまのようにすぐ成果を求める社会では価値が低くなるのかもしれない。グローバル社会になって余計に移動することが当たり前の社会において、同じ土地に愛情は生まれない。長期的スパンで考えるお互いさまの社会は成り立ちにくい社会になっているのかもしれない。

 

ただ、この状況をただ悲観するわけでなく、良い方向性に導こうとしているのが、山崎亮氏のようなコミュニティデザイナーなんだと思う。ソフト事業すぎて理解されにくいかもしれないが、日本のような成熟社会に求められるスキルなんだろう。

 

中山間地域又は条件不利地域での成功事例は生み出しやすい(切羽詰まって頑張るしかない状況)が、それを都市部でも取り組んでそれなりの成功を収めているのはすごいと思った。

 

当本にも出てくるが、「中山間地域又は条件不利地域は地縁組織が強いので、さらにテーマに特化したコミュニティをどう作り、お互いに刺激し合えるかを計画し、都会は多くあるテーマ型組織を連携させて、既存の自治会や商店街と共同して、元気をどう盛り上げるがを考える」(P169抜粋)といったように、当たり前であるが場所によって戦略を変えて取り組んでいるんだなと感じた。

 

 

 

藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?